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2008年10月23日 (木)

「初恋のきた道」をDVDで見た

中国語の授業は、DVDの鑑賞でした。「初恋のきた道」、アジアの宝石と言われている中国の女優、チャン・ツィイーのデビュー作品です。2000年のベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作品。

ストーリーは、中国北部の寒村の村、華北に町から20歳の若い教師ルオがやって来る。彼に恋した18歳のチャオは、彼に思いを伝えるため様々な工夫を健気にする。学校に近い井戸に水をわざわざ汲みに行ったり、女達が持ち寄る料理をなんとか彼に食べて貰おうとしたりする。ルオが家の遠い生徒を送っていくと知ると、待ち伏せして遠くから姿を見つけるやさりげなく近づいたりもする。(“待ち伏せ”という歌があったっけ)
チャオは、盲目の母親と二人暮らしで貧しい。でも、ルオに会うときは大切な赤い綿入れを着て、そしてルオの姿を見つけると走る。ルオはそんなけなげなチャオの気持ちに気づくが、思想上の問題の為、町に強引に連れ戻されてしまう。でも、町に戻る時、ルオは「必ず戻ってくる」と約束する。その約束した日にチャオは、雪の中で待ち続け、肺炎にかかってしまう。でも、ルオとチャオはその後二年待ってようやく結ばれる。二人は40年共に暮らし、町でなくなった夫の棺を村まで運ぼうとチャオは言い、大勢の担ぎ手が必要だったが、吹雪の中を教え子達が駆けつけて無事に村まで戻ることが出来た。

ほとんどがチャン・ツィイーの片思いと健気なエピソードで綴られ、こんな一途な思いを寄せる人はいないかもと懐かしく思いました。
映画で面白かったのは、チャオの恋心を村長が知るのですが、村長が知ると村中が知ることになるという下りには1人で笑ってしまいました。
それと、教師が食事をする食堂が学校にないため、村人の家に食事を順番で食べに行くのですが、チャオの家にもルオが食べに来ます。その時、懸命に作った料理を盛って、ルオが食べたその大切なお茶碗の蓋をある時、チャオが割ってしまいます。ルオが村を去って、悲しむチャオ。その村に瀬戸物の修理屋さんがやって来ます。母さんは、瀬戸物修理屋さんに声を掛けます。金槌や釘を使って修理屋さんは、お茶碗の蓋を上手に直してくれます。修理屋さんは、修理を頼んだお母さんに「買ったほうが安くつくよ、誰か死んだ人のものですか?」と聞きますが、お母さんは「いえ、大切な人が食べた器だから、娘のためよ」というのです。瀬戸物を直す修理屋さん、初めて知りました。
私達の中国語の先生は女子大で教鞭をとっていますが、やはり大学でこの映画を見せたそうです。初めは「この男の先生、ダサい~」と言っていた女子大生達が最後の頃になると、二人の純愛に打たれ涙するそうです。やはりお年頃だからでしょうか。

たまたま、同じチャン・ツィイー主演の「女帝(エンペラー)」と言うのを見た後だったので、役柄とはいえ違いにびっくりでした。初恋にお下げをゆらゆらさせて走っていたチャン・ツィイーが、女帝のキャッチコピーでは“憎しみにくちづけ、愛に刺し違える”という名前に恥じない、したたかな女帝になっていたからです。年月は人を変える・・・?

ルオが40年勤めてきた学校の黒板の上には次の様に書かれていました。
好好学* 天天向上
来週から又、頑張ります。

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コメント

好きなフレーズです!
いまだに「初恋」と聞くと、なぜか心トキメキます・・・
私にとっての、初恋は一度じゃなかった気がします~?・・・
リチャード・ギアの「最後の初恋」是非、観たかったのですが、先週末で終わってしまいましたねェ~・・・

投稿: 花舞 | 2008年10月25日 (土) 22時00分

私より遥かにお忙しい花舞さんなのに
色々な事に詳しいのですね。
リチャード・ギアの「最後の初恋」というのも
ノーチェックでした!!

若い時は、どちらかと言うとニヒリズムっぽいところがありました。
今は、感情に忠実です。
むしろ、今なら恋が出来るかも・・・?

投稿: エムズのひとり言 | 2008年10月26日 (日) 16時21分

こんな中国語の授業なら受けてみたいです
チャン・ツィー 可愛いですねー
中国語の流れるような響きが聞こえてきそうなDVDジャケットです
中国語のお勉強、頑張ってくださいね 

投稿: sararin | 2008年10月27日 (月) 09時19分

ararinさん

他の生徒さん達も毎回、映画鑑賞だと良いのにと
言っておりましたが、
やはりそんな甘いことはなく
先生は、その分を取り戻そうとしているのか
すっごい勢いで授業を進めておりました、ハイ。

投稿: エムズのひとり言 | 2008年10月27日 (月) 14時46分

数年前だったか、私もこの映画みました。
チャンちゃんが、草原のような山道を転びながら走っていくシーン・・・・その純真無垢な可愛さと一途さが私の胸にきゅんと迫ってきたことを思い出しました。
でもあの二人が結婚したことは、すっかり忘れていました。
初恋の甘酸っぱさには心ひかれても、その後の結婚生活にはあまり興味がない、ということでしょうか・・・・・

投稿: まるこ | 2008年10月28日 (火) 19時28分

情熱的ですね、まるこさん。( ̄ー ̄)ニヤリ

でも、二人はあれから40年経ってもずうっと愛し合い
仲良く暮らしていたようです。
お葬式で夫の御棺の上に載せる布を
年老いたチャンが息子の反対も聞かず織り続けますが
亡くなった夫のために何かしてあげたいという
一途さはずうっと変わらなかったという事だと思います。

例え好きで一途になれたとしても
それを持続させるのは難しい事ですよね~。

投稿: エムズのひとり言 | 2008年10月28日 (火) 20時55分

初めてコメントさせて頂きます。
「初恋」ですか・・・(私は小学校4年の時かな?)。甘酸っぱいですよね。
でも決して初恋の人に逢ってはいけないそうです。なぜなら幻滅するだけだそうです。
しかしトシを取っても「恋」があると「若さが保てる」ともいいます。
お互い頑張って「恋」をしましょうね。そのうちに絶対・・・・

投稿: さくら | 2008年10月28日 (火) 22時00分

初めまして、さくらさん

エムズのひとり言にメールしてくださり、ありがとうございます。
いつでも、気軽に遊びに来てくださいね。

確かに「初恋」って、はかない事の代名詞の様に
言われたりもしますね。
でも、恋することにより人間が綺麗に
生き生きしてくるも確か
さくらさんの意見に同感です!
自分の皮膚に水分不足を感じる昨今、
心に大いなる潤いを与えるのも必要かと思います。

投稿: エムズのひとり言 | 2008年10月29日 (水) 09時48分

 大事なお茶碗を修理する場面思い出しました。昔は陶器を金属で接ぐのがあたりまえで、龍泉や染付けなどの美術品でもよく接いであるのを見かけます。
 しかし、もう8年も前の映画なんですね。張芸謀の作品はデビューの「紅いコーリャン」以来「上海リュージュ」など良い作品がたくさんありました。ちょっと面白かったのは田舎の代用教員が主人公の「あの子捜して」で、貧しく素朴な中国の農村の現実に惹かれました。ただ、最近の「HERO」や「LOVERS」などは感心しません。

投稿: daikanyama | 2008年11月 8日 (土) 20時06分

daikanyamaさん
メールをありがとうございます。

映画や瀬戸物の事、よくご存知なのですね。
今回の映画を見て
とても大切に物を扱っていた事が良く分かりました。
物にでも、人にでも愛着というのが感じられましたし、
服でもお茶碗でも“取って置き”という
いざと言う時使う物があったように思いますが
今はそういうのが希薄の様に思います。

又、いつでもお寄り下さいませ。

投稿: エムズのひとり言 | 2008年11月 8日 (土) 22時49分

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